プレスリリース

エボニックのマイルストーン  アルミン・ラシェット大臣、世界最大のポリアミド12複合施設を 落成

2021年08月27日

※ダイセル・エボニックはエボニック スマートマテリアルズの高機能ポリアミド事業の日本販売元として和訳をお届けいたします。(以下、2021年7月8日発表文書の和訳)

 

・これからの新技術を担う高機能ポリマー

・約5億ユーロの投資

・ドイツで付加価値と雇用を生み出す

 

エボニックは当社の歴史における大きな節目を迎えました。マールケミカルパークの新しいポリアミド12複合施設の建設工事がほぼ完了し、今年稼働する予定です。エボニックは、この未来志向のプロジェクトに約5億ユーロを投資してきました。これは、ドイツにおける当社の歴史の中で最大の投資です。

ノルトライン=ヴェストファーレン州のアルミン・ラシェット首相は、このプロジェクトを称賛しました。「この複合施設は、私たちの州の将来性を象徴しています。この最先端の複合施設に投資することは、新しい、高度な技能を必要とする雇用を生み出します。政策立案者は、このような投資がドイツで行われるように、できる限りの働きかけを行っています。」

高機能ポリマーであるポリアミド12は、3Dプリンティング、医療機器、自動車や金属の代替などの魅力的な成長市場で使用されています。エボニックのアジア地域もまた、世界で最も近代的なポリアミド 12複合施設の建設のための魅力的な条件を提示していました。アルミン・ラシェット州首相は次のように述べています。「エボニックがこの地で新しいポリアミド12複合施設の建設を決定したということは、我々の州が魅力的であるという強力な証拠です。政治家は、経済政策が適切な条件を提供できるよう力を尽くす責任があります。州政府として、不必要かつ制限的な規制を撤廃し、迅速な経済の開放を行わなかったならば、この施設は現在アジアにあったかもしれません。ドイツが気候中立を確実にし、産業のハブであり続けることを保証するためには、官僚主義を出来るだけ排し、許認可手続きのスピードアップを行う10年にも及ぶ近代化が必要です。」

エボニックのクリスチャン・クルマン会長は、パンデミック関連の制約にもかかわらず、この新しい複合施設が本年中に稼働できることを「私たちのチームによる快挙」と賞賛しています。「3年前、私たちはここルール地域でこの優れたドイツ製品を世界市場に向け生産することを決めました。約束を守り、この困難な建設はほぼ予定通り完了します。これにより成長と価値、そして雇用が生み出されることでしょう。」と付け加えました。

この新しい複合施設の建設は、わずか2年で事実上完了しました。今後、個々のプロセスを段階的に稼働させ、2021年の第4四半期に全施設の操業を開始する予定です。この複合施設によって、高度な技術が要求される120もの新たな雇用を創出します。同時に、エボニックは高機能ポリマーの生産能力を50%以上増加させ、ドイツのマール工場は世界最大のポリアミド 12複合生産施設となります。

「このドイツ工場の強みは、社員の優れた能力とモチベーション、そしてドイツが誇る協業によって生み出される力によるものです。」と、IG-BCE産業組合の代表ミヒャエル・ヴァシリアディスは述べています。「マールを、この複合施設を建設する場所としたエボニックの決定は、それを裏付ける明白な証拠となりました。こうした強みをしっかりと維持拡大していく必要があります。」と表明しました。

 エボニックのスーパーバイザリー理事会の議長であるベルント・テニェスは、会社、政治家、及び労働者代表間の相互作用の計り知れない重要性を強調しました。「ドイツの産業を強くし、世界的な成功を牽引した成功モデルを継続したいのであれば、私たちは協力する必要がある。と語っています。化学産業は、気候変動など、将来の差し迫った問題に対する答えを見つける必要があります。「化学産業は、問題ではなく、解決策の一部である。」とテニェス氏は言いました。

エボニックは、50年以上にわたり要求の厳しい用途向けにカスタマイズされた高性能ポリマーを開発し、ポリアミド 12の生産における世界的リーダーとしてその役割を担ってきました。そのひとつであるベスタミド®コンパウンドは魅力的な市場において旺盛な需要の恩恵を受け、一方ポリアミド 12パウダーであるベストジント®は、例えば、消費財、食器洗い機のバスケット、および自動車部品の金属コーティングに使用されています。長年にわたりエボニックは、3Dプリンティングよるハイテク部品の工業生産を可能する特殊ポリマーパウダーの開発も行ってきました。

 

エボニック インダストリーズについて

エボニックは、100ヵ国以上で事業を展開するスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。2020年度は、122億ユーロの売上、19.1億ユーロの営業利益(調整後EBITDA)を計上しました。 革新的で収益性の高い持続可能なソリューションをお客様に提案するために、私たちは化学のその先を目指します。「毎日の暮らしを豊かに」という同じ目的のもと、33,000人以上の社員が働いています。

スマートマテリアルズ部門について

スマートマテリアルズ部門は、省資源ソリューションを実現し、従来のものに代わる革新的なマテリアルに関するビジネスで構成されます。環境、エネルギー効率、都市化、モビリティ、健康など、私たちが直面する課題にソリューションを提供します。2020年度は、32億ユーロの売上を計上し、約7,800人の社員が働いています。当部門は、エボニック オペレーションズGmbHの一部です。

ダイセル・エボニックについて

ダイセル・エボニックはエボニック ジャパン株式会社と株式会社ダイセルの合弁会社です。1970年に設立以来、ダイアミドやベスタミド、ベストジント(ナイロン12樹脂)、トロガミド(透明ナイロン)などの優れた機能性樹脂を創出してきました。近年では、C8&C12脂環式化合物、プレキシグラス(PMMA樹脂)、ベスタキープ(超耐熱性樹脂・PEEK)など、取り扱う製品バリエーションも充実しています。より付加価値の高い製品をお客様にお届けするために、常に新しい視点とアイデアで品質向上とサービス体制の強化に努めています。